kochorinの独り言

サラリーマンをリタイアすることに決めました。退職までの経過と、働くということに関して自分が考えたことなどをつぶやきます。

評価制度

世の中には色んな評価制度があります。

能力評価、成果主義、目標管理、コンピテンシー評価、あるいは諸々ミックスしたものなど多種多様。

時代によって流行りすたりもあるようです。

それはともかくとして・・・

 

評価制度の話になると必ず「公正な処遇のためには客観的かつ定量的な評価基準が必要」とか言い出す人が出てきます。

でもそういう人ってホントにそんな制度が実現するとでも思ってるんでしょうか?

 

例えば、経理と調達、製造と研究開発など、職種によって仕事内容が異なります。そういった異なる仕事について、どちらのほうがたくさん会社に貢献したとか、どうやって定量的に評価するんでしょうか?

仮に同じ経理内であっても各自の担当は異なっています。原価計算をしている人と会計をしている人、どちらが会社に貢献しているか、客観的な基準をもって定量的に判断できる?

 

営業部門なら売上数字で判断できるっていう人もいるけど、ホントですか?

大口のお客様がいて何もしなくても売上が上がる地区と、新規開拓しなければ売上が見込めない地区では、明らかに難易度が異なります。

 

そういった現実がある中で「客観的かつ定量的」な評価制度をつくること自体に無理があります。それでも無理にそんな現実離れした理想を追い求めるとどうなると思いますか?

評価項目ばかりが膨大な数に膨れ上がり、評価にかける工数だけが無駄にかかった上に、出てきた結果はみんなの肌感覚と合わないよく分からない評価になってしまいます。

 

実際の評価の現場では、「あの人は優秀」とか「あの人はイマイチ」とかの評価って、大体の人でおよそ一致しています。

なので、必要なのは精緻な評価制度ではなくて、感覚的でいいからまずは評価してみて、それを評価会議などの場で複数の人で目合わせして決めていくプロセスなのだとわたしは思います。