引きこもりとアーリーリタイア生活
引きこもりって色んなパターンがあるんだなって勉強になりました。
わたしの場合、外に出たり、人に会ったりするのが怖いってことはないのですが、人と接することが面倒だとか、ウザいとか思うことはよくあります。
わたしも引きこもり予備軍というか、引きこもり適正があるのかもしれません。
そもそも人とたくさん接するのが好きというようなリア充志向の人はアーリーリタイアなんてめざさないのかもしれません。
そういう意味では、アリリタ願望がある人って、ある程度引きこもり適正があると言えるのかも。
ひきこもる人を取り巻く環境も変わり始めています。ひきこもりながら働いているという男性がいると聞き、宮城県を訪ねました。
高橋明史さん。実家で両親と暮らしながら東京の企業に勤めています。
ただし、職場はひきこもっている自分の部屋です。ひきこもり歴6年(断続的) 高橋明史さん(30)
「ここです。」
高橋さんは、IT企業の社員としてホームページの制作や管理などを任されています。部屋にいながら全ての業務をこなしています。高橋明史さん(30)
「朝9時に目が覚めたとしたら、9時10分にはお仕事開始できるんですよ。」お笑い芸人 山田ルイ53世さん
「近いからね、職場が近いからね。」高橋明史さん(30)
「そうそう。」お笑い芸人 山田ルイ53世さん
「あれが布団ね。あそこで寝てるのね。徒歩2歩かな。」高橋明史さん(30)
「ひきこもりには適した環境ですね。」お笑い芸人 山田ルイ53世さん
「僕がひきこもってるときに、こういう(働き方)があればね。」高橋さんが勤めるIT企業は、去年12月に設立されました。社員のほとんどがひきこもりの当事者です。会社では、ひきこもりの人が働きやすい環境を整えています。社員は始業時に自分の体調を数値化し、チャットで会社に報告。業務量を柔軟に調整できます。
これって働き方改革で最近持て囃されている在宅勤務そのものではないですか。
自宅で仕事が完結できるなんて理想的な働き方だと思います。
こんな感じの仕事だったら、リタイア後も暇つぶしと小遣い稼ぎを兼ねて、基礎控除の範囲内でやってみてもいいかもしれません。
職種がIT系だからこんな働き方も成り立つのでしょうか?
将来的にはこういうフリーランス的な働き方が増えていって、多様な働き方が可能な世の中になってほしいと思います。
朝から会社に出社して、夜まで拘束されるという自由度の低い働き方しかできない世の中は豊かとは言えないですね。
さらに、全く新たな生活スタイルを作り出している人たちもいます。やって来たのは和歌山県の山あい。市街地から車で2時間ほどの所にある古い建物です。
NPO法人「共生舎」。
ひきこもり経験者など17人が共同生活を送っています。
大部屋でほかの人といるのも、自分の部屋で1人で過ごすのも個人の自由です。
食事は気が向いた人が作ります。食費はスーパーでまとめ買いした肉や自分たちで育てた野菜などで安く済ませています。月々の負担は食費や光熱費、家賃などを合わせて、およそ1万8,000円のみです
生活費は、地域の人たちから頼まれるアルバイトで得ています。この時期は、近くのキャンプ場の清掃の仕事です。時給は850円。1日4時間で週2日働けば生活していくことができます。田んぼの手伝いや梅の収穫など、人手不足に悩む地域の貴重な働き手になっています。
これもう引きこもりっていうより、シェアハウスでの共同生活に近いイメージですよね。とても楽しそうです。
1日4時間、週2日労働で生活できるって最高。労働はこのくらいで十分です。
でも現代の日本に暮らしていれば、本当はそんなにお金が必要ではないのかもしれません。生活コストを最小化できれば、労働時間を極小化しても生きていけるライフスタイルが見つかりそう。
生きていくための最低限の基礎支出って実はそれほど大きくないのだと思います。
いずれにせよ、引きこもっている人もリタイアした人も、健康で文化的な最低限度の生活が送れる社会になって欲しいと思います。