kochorinの独り言

サラリーマンをリタイアすることに決めました。退職までの経過と、働くということに関して自分が考えたことなどをつぶやきます。

形式主義

わたしたちの住む社会には、本質よりも形式を重んじる人たちが一定数存在します。彼等の価値観では、本来の目的に対してその手段が合目的的であるかどうかよりも、むしろ規則、ルール、形式を守っているかどうかの方が大切なのです。


ある会社内での出来事。A部門がB部門に協力を要請しなければならない事象が発生したとします。これはお客様の要請によるもので事は緊急を要します。そこで、この案件は至急経営会議にかけられ、その場ですぐにB部門はA部門と協力して対応にあたることが決定されました。もちろんA部門の責任者もB部門の責任者もその会議に出席しており、両者とも同意していました。

ところが問題はここからです。A部門の担当者が具体的対応について打ち合わせしようと、B部門の担当者に連絡したところ、B部門の担当者から「責任者の承認を得た正式文書で協力要請がない限り、わたしは対応しかねます」との返答。緊急だからとにかく急ぐ、経営会議での決定事項でもあるのだからといくら説明しても、
「ルールですから、文書がないと動けません」の一点張り。そうこうしているうちに競合他社に先を越され、みすみすシェアを落とす結果となってしまいました。


このB担当者のような人のことを形式主義者といいます。こういう人とまともに関わると労力ばかり浪費してストレスは溜まるし、なにも先に進まず貴重な時間を無駄にするし、有益なことはひとつもありません。ですので、こういう人は直接相手にせず、その上司か周囲の人にアプローチすることが賢明です。


えっ、上司や周囲の人もB担当者と同じタイプの人ばかりですって?
そういう場合はその組織自体が腐っている可能性が高いですので、出来るだけ速やかに脱出することをお勧めします。

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